「自分より厳しい環境に身をおけ」
「迷ったら厳しい道を選べ」
こんな言葉をよく聞くと思います。
レベルの高い環境に飛び込むのは大事だと分かっていてもなかなか難しいことです。
心理学的にも人間は楽な方を選んでしまうとされています。
今あなたは目の前の複数の選択肢でどの道に行くべきかを迷っているのだと思います。
もしかしたらもう答えは出ているかもしれません。
決断するということは他の道を断つということです。大胆に且つ冷静に決めるべきです。
一方で、そんな厳しい環境を選ぶことの落とし穴もあります。
この記事を読んでレベルの高い環境に身を置くことのメリット、そして落とし穴を理解していただけると思います!
この記事を書いている僕は、現在ポルトガルでサッカー選手をしています。
語学力0で単身で来ました。
確実に並の覚悟ではやっていけないような環境に飛び込んだ経験をもとに書きました。
・レベルの高い環境に身を置くメリット
・レベルの高い環境のデメリット、落とし穴
・どんな環境が自分に合っているのか
[quads id=1]
厳しい環境に身を置くメリット
まずはメリットから。いいことだとは分かってはいるけど具体的にどんな効果があるのか実体験とともにご紹介していきます!
自分のレベルが引き上げられる
周りのレベルが高いと自然とそれに追いつこうと考え、食らいつき、常に集中します。
常にお手本となる人が周りにいて、自分がどこを目指せばいいのかがより明確になります。
現状に満足することはないので、常に向上心を持ち続けることができます。
しかし1番自分が下にいると落ち込んでやる気が出ない人はなかなか難しい環境でもあります。
私が小学5年生の時、街の小さなサッカークラブで1番上手くて自分はすごいと思っていました。
しかし市のサッカークラブに体験で行った時に、自分は1番下手で何も出来ませんでした。
練習をした次の日は筋肉痛で階段も登れないほどでした。
強烈に勘違いしていて挫折しましたが、親にも勧められてチームに入ることにしました。
とにかく必死にやっていて、気がついたら1年後にはチームでエースナンバーの10番をつけていました。
県で一番になるほどのチームと実力をつけるほどが出来ました。
このチームが今の自分を作っていると言っても過言ではないです。
このように自分のレベルは引き上がっていきます。
あの時の挫折は今でも思い出せます。このチームで中心になれても、それでも上には上がいます。成長には天井がないと「井の中の蛙」な少年時代に学びました。
何事にもめげないメンタルを手に入れられる
先ほども書きましたが、外の世界を知らないと天狗になりがちです。
そうするといざ外に出たときに挫折して立ち直れなくなります。
優秀な人ほど打たれ弱いのはこういう理由です。
自分の弱さを知って受け入れてがむしゃらに食らいつくのを天狗な人ほど恥ずかしいと思います。
いらないプライドを捨ててレベルの高い環境で生き抜いていくことで何事にもめげないメンタルが身に付きます。
辛い、頑張りたくないと諦めるのは簡単です。
でも自分が決めた道なら諦めずに必死に食らいついてやりましょう。
考えて誰よりも努力をすることでしか自分の成長はないと学びました。
いくら今実力があってもそれに驕り落ちぶれていく選手を何人も見てきました。
つるみの法則
人は似たもの同士で集まると言われています。
「類は友を呼ぶ」
または
「つるみの法則」
と言います。
付き合う人の特徴を平均すると自分と同じくらいになるというものです。
レベルの高い環境にはやっぱり人間的にも優れた意識の高い集団が生まれます。
その平均が必然的に高まるので自分も高まっていくのです。
初めは「とてもついていけない」となっていたのが次第に
「なんかいけそう」に変わっていきます。
一緒に練習をしていくと自分1人ではできないような練習ができ、レベルアップが見込めます。
このようにレベルの高い環境に身を置くと、技術のレベルも人間的な成長も「つるみの法則」で高まっていきます。
同じような性格や特徴の人が集まるのはそれが居心地がいいからなんですね!
厳しい環境に身を置く落とし穴
次にレベルの高い環境に身を置くことでかえって自分をダメにしてしまうかもしれない落とし穴を書いていきます。
これも踏まえた上で自分にとっていい選択は何かを決めるのがいいでしょう。
環境に満足するだけ
メリットを知った上で、レベルの高い環境に身を置くだけで成長すると思い込んでいるのはかなり危険です。
今いる環境で対して努力もしていなくて、トップに立っていないのにレベルをあげるのでは意味はありません。
レベルの高いところで成長したいと言えるのは今の環境でトップに上り詰めた人です。
書きながら自分にも当てはまるところがあります。
大学時代自分にとってはかなりレベルが高くて、全然試合に絡めませんでした。
それでも環境を変えればきっとうまくいくと考えていて、今試合に出れないのは周りの環境のせいにして逃げていました。
だから環境が変わっても試合には出られないままでした。
このように、今の自分を環境のせいにして環境を変えれば成長すると思っていくのでは結局変わらないです。
環境は確かに大事。でもそれより大事なのは与えられた環境で自分が何をするか!
小さな池の大きな魚効果
「小さな池の大きな魚効果」
とは所属する環境のレベルが高すぎると、「自分には能力がない、、」
と自己肯定感や自信が喪失されてしまう心理効果です。
レベルの高すぎるチームに入るとかえって自分の能力が低下してしまうという現象です。
レベルの低いチームに入り、自分が中心になることで周りを引き上げようとするためそれにより能力が向上する人もいます。
自分が高く評価されるのでモチベーションが上がり、結果的に相乗効果で能力が上がるんです。
しかし、「小さな池の大きな魚効果」は誰しも起こるとは限りません。
先ほども書いたようにレベルの高い環境に身を置くことで、
「負けてたまるか」とモチベーションが上がる人もいるからです。
レベルの高い環境で自身が這い上がりトップに立った方がより成長できます。
このように自身の性格を考えて選択するのも大切でしょう。
ちゃんと自分を客観視してどんな性格でどんな状況にモチベーションが上がるかを知っておくといいですね!そのためにも行動あるのみです。
厳しい環境に身を置くべきか?【性格別環境の選び方】
【レベルの高い環境で成長する人】
・周りを認めて学ぼうとする謙虚な人
・1番下でも腐らずに向き合える人
【レベルの低い環境で成長する人】
・決して天狗にならない人
・常に考えて努力できる人
レベルの低い環境でも劇的に能力を伸ばした選手も知っています。
中学の時同じチームで自分の方が当時は評価を受けていて、高校では県であまり強くないチームに行った選手がいます。
しかしそこで1年生から試合に出場し、どんどん力をつけて県で1番と言われる選手まで成長しました。
今ではJリーガーになりかなりの差をつけられてしまいました。もちろんその選手はかなり考えてすごい努力をしたからこそです。
[quads id=1]
まとめ:どんな厳しい環境でも目の前の環境に全力で
自分よりレベルの高い環境に身を置くことのメリットと落とし穴について書きました。
メリットとしては自分のレベルが引き上げられることや、強いメンタルが得られること、つるみの法則の効果が期待できます。
落とし穴としては周りのレベルの高さに自信失ってしまうことや、その環境にいるだけで満足してしまうことで、逆に能力が下がってしまうことです。
環境には多少なりとも向き不向きがあり、どの道を選ぶかで成長度も変わるでしょう。
しかし、その道を選んだならその環境でどれだけ努力できるかが1番大事です。
目の前の環境から逃げずに立ち向かうことが何より大切です。
その前の決断に少しでも参考にしていただきたいです。
おわり。
コメント